▼リセット。
え、と驚いた顔で困ったように目を見開く涼ちゃんの反応に、少しの違和感を感じたけれど、
今はそんなこと気にしてる場合でもなくて。
「ほら、最近ここらで不審者が出るっていうし、涼ちゃんがいれば安心じゃんか。」
こういえば断れないのを分かっていながら、へらへらと涼ちゃんの逃げ道をふさいだ。
分かった、と返事する彼の声にありがとうと笑う。
ごめんね。
無理言ってごめん。
心の中は謝罪であふれてく。