▼リセット。
『また失敗しちゃったの?』
歯を打ち鳴らした骸骨は、こんな死体と木の焼ける匂いの中でなお、楽しそうににい、と笑って。
纏ったぼろきれが目の前でゆらゆら舞った。
「どうなってるの」
絶叫した私をあざけるような声音で見下ろす。
『どうなってるもこうなってるもないよ。
テストの選択問題と一緒。
元々君の幼馴染君は死ぬはずだった。
君がこの日を繰り返すたび、選択肢は増えていくけれど
多々あるルートのほとんどが外れ。
君が望む答えにたどり着ける可能性は低い。
しかも、その「答え」すら
何かの代償が必要かもしれない。』
世間話をするように淡々と。