黒薔薇




遼汰のときは、あんなにも嬉しかったのに……。
遼汰以外だと、気持ちが悪くて仕方が無い、キス。


「今日から“黒薔薇”は、俺の女だ。」


海翔は、笑みを浮かべて宣言した。

我慢、我慢。

あたしが我慢すれば、丸くおさまる。
誰も傷つかずに済む。

それなら、ずっと我慢し続ける。



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