黒薔薇




「んじゃ、あいつのこと、頼むね。」


あたしは星樹にそう言って、いじめていた男たちの方へ、歩みを進める。

星樹は走って行って、いじめられていた高校生を助け出す。


「俺らの邪魔すんなっ!」


「てめぇらもさ、あたしの仕事の邪魔、すんなよな。」


まず、一番手前の男に蹴りを入れる。
次の男には、右の拳。
その次の男には、左の拳。

それでも、まだ立ち上がる男たち。



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