黒薔薇




あたしがベンチで待っていると、見知った背中を見つけた。

……奏汰?


「かなっ…。」


やめた。
今声かけたら、海翔ときてるってことがバレる。

そして、海翔少しして戻ってきた。


あたしの視線の先を見て、あたしが何を見てたか理解したようだ。


「立て。」



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