黒薔薇




「いや、ほんと普通ですから。」


「八雲、謙遜しすぎ。うざい。」


「黙れ眞鍋。」


「で、奏汰くんは好きな人とかいるの?
あー、もう彼女とかいるか。」


「いえ、彼女はいませんよ。」


「彼女“は”ってことは、好きな人はいるんだ?」


はるくんが聞いた瞬間、みんなが口を閉ざす。

はるくん、それ聞いちゃだめかも…。



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