黒薔薇




「ありがと、はるくん。
おかげで、自分の気持ち、ちゃんと言えた。」


「別にお礼なんていいよ。
そのかわり、幸せになれよ。」


「うん。」


「おい、はる兄。
結婚するわけじゃねぇんだぞ?」


「でも、するかもしれないだろ?」


「はるくん、気が早い。」


「んなことない。
奏汰くんが18になったら結婚できるんだから。」



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