黒薔薇




「めんどくさい。星樹行って?」


「はいはい。
あ、梨矩。お客さんいるけど。」


星樹が教室の入口を指す。
そこには、あたしの方を見ている男たちが大勢いた。


「興味ない。」


「梨矩のファンって、すごいよな。
塩対応されても、諦めないっていうメンタルの強さ。」


そう。あれはあたしのファン…らしい。



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