黒薔薇




次のやつは、お腹。
その次のやつは、顔。

八雲くんは、そんな感じで、殴ったり蹴ったりしているが、傷はひとつもついてない。

圧倒的有利。誰もがそう思っていたことだろう。

そんなときだった。


「捕まえたっ♪」


みんなが八雲くんたちに注目してる間に、
総長の男は、一人の女子生徒を拘束していた。



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