黒薔薇




「しまった……。」


あたしとしたことが、そこまで注意をして無かったことを後悔する。

でも幸いにも、その男は、あたしがどこにいるか、把握できていないようだった。

チャンスっ!

あたしは男のこめかみのあたりを、思いっきり蹴る。

女子生徒は、その隙に逃げた。


「みんな危ないから、校舎に入ってて!」


あたしの呼びかけに、みんなは反応して、校舎へ逃げ込む。



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