黒薔薇




「俺の出る幕なかったな。」


星樹がそう言って、あたしのとなりに並ぶ。


「だね。」


「んで、こいつらどうすんだよ?」


「んー……あ、そーだっ!」


あたしは総長の男に近寄って、そいつの胸ぐらをつかむ。


「あんたら早く出ていかないと、たぶん死ぬと思うよ?
てか、……殺すよ?

授業の邪魔したんだから、そんくらいの覚悟はできてるよね?」



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