黒薔薇




校舎に入ると、そこにいる全員が、なぜか拍手で迎えてくれた。


「それで結局、あなたたちは何者?」


ある生徒が質問を投げかける。

……まあ、いいか。
ばらしちゃっても。


「あたしは“黒薔薇”です。」


「俺はただの喧嘩番長、“奏志郎”
聞いたことある方も、いるかと。」



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