黒薔薇




そんな他愛もない、くだらない話をしながら、二人で歩く。


「あ、あたしの家、ここだから。」


「え、まじ?」


「うん。」


「俺んち、ここ。」


そういって奏汰が指さした家は、あたしの家の、二軒となりの家だった。



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