あなたの優しさが…2
脱け殻
数日入院して退院した。
入院中、雅樹は必ず来てくれたけど
私はあまり雅樹を見れなかった
『美咲、本家に戻るのやめるか?』
『美咲がしたいようにしたらいい』
本家に向かってると思っていたけど
違う道を走っていた
「……わからない。どうしたいのか、どうしたらいいのか……」
何も考えられない……
『そうか……少し何も考えるな』
雅樹は私を抱き寄せて頭にキスをする
やっぱり安心するんだ…
けど……雅樹の目を見れない
私の不注意だもん……
「ごめんね……雅樹」
何度言っただろう
雅樹は私を責めたりしない。
だから余計辛いの……