あなたの優しさが…2
『着いた』
雅樹の言葉に私は外を見る
「…おばあちゃんの家?」
『あぁ…少しここで暮らせ。ゆっくり身体も心も休ませろ…』
雅樹の目を見れない私は
雅樹の手を握った
『美咲…』
「……私……いらないの?」
今にも泣きそうだった
必要ないんじゃないかって……
雅樹は私を抱き寄せて
『馬鹿か……んな事ある訳ねぇだろ?今も、これからも美咲が必要だ。美咲がまた笑顔になれるように……今は何も考えずに休むのも必要だ』