あなたの優しさが…2


「綺麗……」


私の言葉に、ゆかりさんは笑った


『やっぱり……美咲ちゃんなら、そう言ってくれると思ってたわ』


ん?私がわからないでいると


『これはね、私がここに嫁いだ時にお姑さんが作ってくれたの……お姑さんからの初めてのプレゼントだったの。けどもう着れないわ。だから直して美咲ちゃんが着てくれたらいいなって……』


え……。
そんな大事な着物を?


「……いいんですか?私なんかに…」


『ふふっ、何言ってるの。大事な娘が私の着物を着てくれたら嬉しい』


ゆかりさん……


「ありがとうございます」


私はゆかりさんに抱きついた
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