あなたの優しさが…2
『……はい、美咲さんはビタミン剤だって言ってました』
そしてまた鈍い音……
そして咳き込む遠藤さん
いやっ……
私が耳を塞ぐと
ゆかりさんが、大丈夫って言ってくれる
『ここで待ってて』
そう言って、
ゆかりさんは部屋から出て行った
『やめなさい、あんた達』
ゆかりさんの登場に
大東さんは驚いている
『あ……姐さん……なんで』
『雅樹……その薬、どこにあったの?』
ゆかりさんが雅樹に話す
『お袋には関係ねぇ』
雅樹の声が怖い
私の知らない声だ