あなたの優しさが…2
雅樹の想い
戻りつつある生活
美咲がマンションに戻ってきた
美咲のお腹に宿っていた命
残念ながら……ダメだった
残念だったのは確か
けど……
俺は美咲がいてくれたらそれでいい
けど美咲は自分を責めていた
見てらんないくらい……
こんなんで本家に戻れるんだろうか
俺がいない間、
お袋やみんなはいるけど
美咲なら気を使いながら笑うだろう
そんなんでいいのか……
『まーちゃん、美咲ちゃんを預かる』
ばあちゃんが俺に電話してきた
……ってか
なんで、ばあちゃんが俺の番号知ってんだよ
少し、この環境から
離れたほうがいいのか……
俺は悩んだが
ばあちゃんに頼むことにした