あなたの優しさが…2
1か月か2か月くらいかと
思っていたが、半年以上だった
さすがに
美咲と離れるのは辛かった
毎日のように時間を割いて
美咲に会いに行った
俺ができることは
それくらいだった
俺は……無力だ
美咲に会えない日は
俺にとって地獄
だからと言って
仕事を放り出す訳にはいかない
美咲に会えずに
マンションへ帰る
「おかえりなさい」
そう言って出迎える美咲
美咲がマンションにいることに驚く
一瞬、夢かと思った。
けど、抱きしめると
美咲の匂いがした……
俺が安心できる匂い……