あなたの優しさが…2
それからの俺たちは
前と変わらない生活を送った
毎日、美咲の手料理を食べ
美咲を抱きしめて寝る
美咲は俺を拒むことはない
もちろん
俺も……。
美咲がマンションに戻り
数ヶ月経った頃
美咲が薬を飲んでいることに気がついた
『風邪か?』
「えぇ、少し」
風邪引いてるようには見えない
けど本人が言うなら
風邪なんだろう
さほど気にならなかった
けど……なぜ
風邪薬を飲むのにコソコソするんだ?
別に風邪くらいひくだろう…
俺を心配させないためか……
美咲はそういうやつだからな。