あなたの優しさが…2
1ヶ月ぶりに見る雅樹は少し痩せていた
1ヶ月も連絡が無かったから
私は捨てられたんじゃないかって
思う事もあったけど
それでも、雅樹を信じていた
「顔色、良くなったな」
雅樹は優しい顔で私に話しかける
久しぶりに雅樹を見て
だめだ……泣いちゃうかも
泣いた顔なんて見せたくない
私は顔を背けようとしたが
雅樹の手が私の頬に触れた
『顔見せろ』
まっすぐな目……
大丈夫だって言ってくれてる目
だめ……涙が止まらない
「ひっ……くっ…。ふぇ…。」
雅樹の大きくて温かい手が
私の涙を拭ってくれる
『ふっ……泣き虫』
雅樹が笑いながら言うから
私もつられて笑った。