あなたの優しさが…2
雅樹は何も言わず
毎日のように
私に会いに来てくれた
おばあちゃんの家じゃなく
必ずこの川辺。
本当は
帰って来いって言いたいじゃないか……
不安だった
帰って大丈夫なのかって。
私なんかが雅樹の妻でいいのかって。
そんな毎日だった。
3ヶ月過ぎても……5ヶ月過ぎても……
雅樹が帰って来いって言ってくれたら
私は迷わず帰るだろう。
けど……
雅樹は言わない。
私が自分から帰るって言わない限り
私は雅樹の元へ帰る事はない。
おばあちゃんの家に来て
半年が経っていた……。