あなたの優しさが…2


ドアを開けると
美味そうな匂いがした


……俺が好きな匂い
懐かしい

美咲が居た頃は
これが当たり前で
ドアを開けて
匂いがして


美咲が出迎えてくれる



「おかえりなさい」



そう……こうやって……



幻聴か……
美咲に会いたい


幻聴まで聞こえるようになったか…


玄関に足を踏み入れた
その瞬間……美咲の匂いがした



「おかえりなさい」


また幻聴が……


その声がする方に目を向けた。
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