あなたの優しさが…2
モリモリ食べていた雅が
窓の外に目をやる
『ママー、あのくるま、かっこい』
雅が目を輝かせて見た車
その車から出てきたのは
「……っ、大東さん」
運転席から大東さんが出てきた
そして、後部座席から出てきた人
「っ!……まさ…き」
3年ぶりに見る雅樹は
少し痩せていて、私が初めて見た雅樹だった
やばい……気づかれたら……
私はとっさにメニューで顔を隠した
そして様子を伺う
3年ぶりに見る雅樹……
やはり……今でも変わらない
私はこの人を愛している