あなたの優しさが…2


「いつも、ありがとう……この事は雅樹には内緒にしといてください」


『も、もちろんです。若の驚く顔が目に浮かびます……また若を頼みます』


私は電話を切り
食事を済ませ、外へ出た


出入り口が違う方だったから
雅樹の車を見る事は無かった


私と雅はスーパーに寄り
マンションへと向かう


マンションの入り口
久しぶりだった
カードキーを探していると
オートロックの玄関ドアが開いた


『美咲さん、おかえりなさい』


その先には大東さんの奥さんの美織さん


「美織さん……ただいま」


美織さんは目にいっぱい涙をためて
私の帰りを喜んでくれた
< 171 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop