あなたの優しさが…2
「いつも、ありがとう……この事は雅樹には内緒にしといてください」
『も、もちろんです。若の驚く顔が目に浮かびます……また若を頼みます』
私は電話を切り
食事を済ませ、外へ出た
出入り口が違う方だったから
雅樹の車を見る事は無かった
私と雅はスーパーに寄り
マンションへと向かう
マンションの入り口
久しぶりだった
カードキーを探していると
オートロックの玄関ドアが開いた
『美咲さん、おかえりなさい』
その先には大東さんの奥さんの美織さん
「美織さん……ただいま」
美織さんは目にいっぱい涙をためて
私の帰りを喜んでくれた