あなたの優しさが…2


『先に入ってるぞ』


そう言って雅樹は行ってしまった
私も急いで服を脱ぎ
タオルで前を隠し入る



雅樹は目を瞑ったまま浴槽に浸かっていた
私は静かに浴槽に入る
雅樹の目が私を捕らえ
……その目は来いと言ってるように見えた


浴槽の中、ゆっくりと雅樹の前に行き
腰を下ろした



雅樹に後ろから抱きしめられる格好になる


『また、こうやって一緒に風呂に入れた』


雅樹は私の首に顔を埋めて話す


『もう二度と…俺から離れるな』


「……うん。ごめん……」


そう言うと、雅樹はお仕置きだと言い出し私を抱きかかえ
私の頭から足の先まで、洗い出した
< 30 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop