あなたの優しさが…2
『ん?』
「ううん、雅樹に拉致されたこと思い出していたの」
そう言うと雅樹の眉が上がる
『拉致なんてしてない』
「ふふっ……まだ1年も経ってないのに、何年も前のような気がする」
『そうか?』
なんか、色々ありすぎて……
雅樹と出会わなければ
こんな風に笑ったりもしなかった
「ありがとう、雅樹」
『ん?俺は何もしてない』
「うふふっ。いいの。感謝してるの」
そう言うと雅樹はビールを飲み干し
私の元へ来た