あなたの優しさが…2
一歩前に
「…だから?だからと言って何も言わずに居なくなる必要があった?もし、おばあちゃんが一緒に暮らそうって言ってくれなかったら……」
私は我慢していたモノが流れていく
ダメだ……もう話せない。
『……宮川志乃は、俺の祖母です。今でも何かあれば、祖母は美咲を迎えてくれます……現に以前、貴方と会い退院したあと祖母の所で暮らしてました』
今まで黙っていた雅樹が話し出す
『今回、貴方に会うのは和解が目的ではなく、美咲が前に進むためです』
そうだ……
私がこれからも雅樹と生きていくため
私の為に前に進まなきゃ。