あなたの優しさが…2

極道ということ



次の日、いつも通り
私の朝食を食べコーヒーを飲み
新聞を読んでいる雅樹


インターホンが鳴り
私が出迎えるのは大東さん


「おはようございます」


『美咲さん、おはようございます』
『…準備は出来ていますか?』


大東さんはいつもの笑顔ではなく
少し気まずそうな顔をしていた



「はい、後は大東さんに確認してもらうだけです」


そう言って小さな鞄を渡した
大東さんは中身を確認し

『大丈夫です』


その鞄の中身は…着替え
何日帰ってくるかわからない
けど、4日分だけ詰めた


雅樹に会えなかった4日
これが私の限界だ。
< 72 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop