あなたの優しさが…2
極道ということ
次の日、いつも通り
私の朝食を食べコーヒーを飲み
新聞を読んでいる雅樹
インターホンが鳴り
私が出迎えるのは大東さん
「おはようございます」
『美咲さん、おはようございます』
『…準備は出来ていますか?』
大東さんはいつもの笑顔ではなく
少し気まずそうな顔をしていた
「はい、後は大東さんに確認してもらうだけです」
そう言って小さな鞄を渡した
大東さんは中身を確認し
『大丈夫です』
その鞄の中身は…着替え
何日帰ってくるかわからない
けど、4日分だけ詰めた
雅樹に会えなかった4日
これが私の限界だ。