あなたの優しさが…2
『……慣れろっていうのは無理だ、けど忘れるな、何処にいても何をしてても、俺は美咲の事を考えている』
雅樹……っ。
「ん。……私も……あ、けどキルトしちゃうと雅樹の事、箱にしまっちゃうんです……ごめんなさい……ふふっ」
『フッ……それでいい』
『今度、大東にも作ってやれ。あいつの部屋はここより殺風景だ』
「ん……ならカラフルにしなきゃ」
『頼んだぞ……奥さん』
『行ってくる』
そう言って私から離れて行く
「いってらっしゃい」
出来るだけの笑顔で送り出す
いつも以上にドアの閉まる音が響いた