あなたの優しさが…2
「美織さん……今度、一緒にお茶しましょう。最近、美味しいパンケーキ屋さんが出来たんです。ゆかりさんに言ったら、パンケーキじゃなくて茶屋に行きたいって断られちゃいました……ふふっ」
『美咲さんっ…ありがとうございます』
後ろにいる大東さんが
泣いているのがわかった
立ち上がり、私たちは病室を出ようした時、ある事に気がついた
あまりにも殺風景な部屋
私は美織さんの元へ近づき
鞄の中からある物を取り出した
「私ので申し訳ないんですが…」
そう言って、私は美織さんに触れた
『美咲さん……貴方って人はっ…』
「うふふっ…女にしかわからない事もありますよ」
私はいつも持ち歩いていたシュシュで
美織さんの長い髪を束ねただけ……