あなたの優しさが…2


襦袢を広げてみると
それは全体が黒で白い桜が散りばめられていて、夜桜みたいだった

そしてもう一枚は
綺麗な紫と白がのぼかし柄


どちらも綺麗で見惚れてしまう


「いいんですか?」


『いいのよ、貰って。あ……けど、これ着たら毎日猿が発情期ね』


ゆかりさんは雅樹に聞こえるように言うから私が恥ずかしい


「ありがとうございます、大切に着させてもらいます」



なんか、嬉しい。
お母さんからのプレゼント
大切に着ないと……
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