あなたの優しさが…2
『それで?美咲ちゃん、本家に戻るのか?それとも、マンションで暮らすかい?』
樹さんが聞いてきた
隣に座っていたゆかりさんが
樹さんに詰め寄る
『ちょっと、まだいいじゃないの』
……そうだよね、
ちゃんと伝えないと。
「樹さん……本家で暮らした数ヶ月、本当に楽しくて、私の家族でした。けど、離れていても家族なのも、改めてわかりました」
「今はまだ、マンションで頑張ります」
樹さんはこの前の抗争やらで
私が一人でいた事を気にかけてくれてるんだろう……けど、私は大丈夫。