幕末を舞う蝶
ガヤガヤ・・・
「鈴李!今日も元気だなぁ」
「はいっ!だって今日は年に一度の祭の日ですよ!」
「そうだそうだ。じゃあ、今年も鈴李が舞を披露してくれるのか?」
「ええ!今からとても楽しみですっ」
私は神社の娘・・・そして、桜姫の巫女だった・・・
そんな私の力を見ても怖がらなかったのは
小さい時から面倒を見てくれた町の人達
私は皆と仲良く、毎日楽しく暮らしてた。
「壬生浪士組だーー!!」
「いや、今は新選組だぞ」
壬生浪士組・・・新選組はその頃将軍に任せられ、任務をしていた言わば警察みたいなものだった。
「清々しい朝から、殺傷事かぃ?」
「そう、みたいですね・・・」
「まぁまぁ、そんな気を落とすなやっ!」
「はい・・・」
「俺たち皆、鈴李の舞を見に行くからよぉ!」
「そうよそうよ!皆で鈴李ちゃんのありがたーい舞を見に行くわー」
ほかの人達も頷いた。
「皆・・・ありがとうっ!」
「「「「「いいって事よ♪」」」」」
この日まで・・・この日までは幸せだった・・・