幕末を舞う蝶


「そんな事よりも翠珠!僕の相手をしてくれませんか♪」


「ええっ!?私なんか無理・・・」


「平助に勝つくらいなんだからとっても強いですよ!!」


「で、でも総司に勝てるわけがな・・・」


「ほらーつべこべ言わずにしましょう♪」


「あっ!ちょとまっ!!!!」



総司は私の言葉を聞かずにズリズリと庭へ引きずり出した。



「ひ、土方さん・・・助け・・・」


「俺がやったんだからお前もやれよ」



ひ、酷い!!
唯一頼れるかもと思って言ったのに・・・



「まぁ、死なない程度に頑張れ」


「死ぬんですか!?」



死なない程度に!?そ、総司、死なない程度に!?



「ほらー翠珠。早く木刀を選んで下さい♪」


「え、あ、うん」


「僕はこれですねー」

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