幕末を舞う蝶
だけど、痛みは全然無くて、なんでだろうと下を見ると私の下敷きになっている人がいた・・・
それは、私の舞を誰よりも楽しみにしてくれていたお母様だった・・・
「いやああああああ!!!!お母様あああああ!!!」
『お、おい鈴李の下に誰かがいるぞ・・・』
そんな声が聞こえたが、私の耳には入ってこなかった・・・
「お母様ああ!!おか、おかぁさまあああああああ!!!!!!」
そんな時・・・
「す・・・すず・・・り・・・だいじょ・・・うぶ?・・・ 」
お母様が私に問いかけた。
「私は大丈夫です!だから、だから治療を・・・」
「自分の・・・いの・・・ちの・・・終わり・・・くら・・・い・・・わかる・・・わ・・・こ・・・れは・・・あなた・・・のせ・・・いじゃ・・・な・・・いの・・・よ?」
「私のせいです!!私の・・・私のせいで・・・」
「大・・・丈夫。・・・自身・・・を持・・・っ・・・て?」
そして、お母様は力尽きた・・・
「お母様!!!!!お母様!!目を・・・目を開けて!!」
私は狂ったように泣き続けた・・・