幕末を舞う蝶


そして、誰が呼んだのか新選組が来た・・・



「てめぇの母親か?」


「ふぇっ・・・あな・・・たは?」


「新選組副長土方歳三だ」


「しんせんぐみ・・・人斬り集団・・・」


「ハァ・・・やっぱり民にはその名が出回っているのか・・・」


「それで?天下の新選組様が、私に何の御用でしょうか・・・」


「ああ、そこの奴がお前がお前のおっ母さんを殺したと言ってな」


「!?殺した!?そんな!!誰が!誰がそんなこと・・・お江さん?」


「そうだよ?あんたおっ母さん殺したじゃないか」



お江さんは私と仲が良かった町民の1人・・・

でも、本当は私の周りにいる男の人が目当てだったらしいです・・・



「あんた、男に色目使って親も殺してって・・・あぁ怖い」


「・・・という事だ。着いてきてもらうぞ」


「でも、お母様の葬式を・・・」


「お前なんかに預けられるか!」


「そうだそうだ!」


「気味の悪い力を持ってる奴なんかに!」


「そうだそうだ!」



気味の悪い力・・・?治癒の術の・・・

ああ、そうか、皆私のことなんて・・・

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