幕末を舞う蝶


「と、とにかく、屯所には来てもらいます」



ええ・・・でも、新選組を救うために来たんだしね・・・



「わかりました・・・」


「じゃあ、行きましょう」



そう言って沖田さんと屯所まで歩いていった。



スパ-ン!



「ひっじかったさーーん!」


「あああ!!!うるせぇぇぇ!!総司いい!!!」


「土方さんの方が煩いですよ?」



うん。沖田さんの言う通りだね。



「ん?そいつは誰だ?」


「ああ、何か町人に【ここはどこか】を聞きまくってたんです」


「はぁ?ここは京だぞ」


「はい、でもこの子、話にならないとか言って町人と喧嘩になりそうで・・・」


「どういう事だ?それに、その袴は・・・」


「「男物だよ?」だろ?」



ハモらなくても・・・でも、剣道の袴は男物に見える・・・間違われてもおかしくないか



「・・・聞いても驚かないでくれますか?」


「・・・いいですよ」


「私・・・未来から来たんです!」


「「はぁ?」」


「それは・・・信じられないですね」


「そうだな・・・」



驚かないで聞いてくれたけど信じてはもらえないか・・・

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