幕末を舞う蝶
「でも、平隊士にはどうやって説明を・・・」
「平助、考えてください。バレなきゃいいんでしょ?バレなきゃ・・・」
沖田さん・・・その、黒い笑みは怖いです・・・
「総司、それは無理じゃ無いか?」
「土方さんごときにはできませんね」
「またお前はあああ!!ごときとは何だああああ!!!」
「まぁまぁ歳。落ち着け。では、翠珠君は実力を見てから隊士か、誰かの小姓になってもらおう」
「近藤さん!隊士なんて反対です!」
「総司、どうした?」
「おなごに剣を持たせるなんて間違ってる!しかも、剣なんて、持てるわけ無いでしょう」
むっ・・・私も剣は持てますよ!
4歳の頃から剣道をしてきた私は普通の男よりも断然強い。
「私、剣の実力見てもらっていいですよ」
「そうか?じゃあ、今から・・・総司、お前が仕切ってくれるか?」
「・・・近藤さんの言う事なら・・・」
「それで、平助君が翠珠君の相手をしなさい」
「俺!?・・・でも、勝つよ?」
「藤堂さん・・・その言葉忘れないでくださいね?」
私を見くびったこと後悔してもらうから!