幕末を舞う蝶
「鈴李も一緒に食べますか?」
「でも・・・沖田さんは翠珠さんと一緒食べてるんでしょう?」
「皆で食べた方が楽しいですしっ!
ねぇ、翠珠?」
ズキッ
「翠珠?」
「あ、はい」
「じゃあ、お言葉に甘えさせて頂きますね」
何だろ・・・胸が痛い。
私の胸どうしたの?
総司が鈴李を誘ったら・・・嫌?
「・・・すず・・・」
何で?わからない。わからないの。
でも、嫌だ。
「翠珠!!大丈夫ですか!?」
「へっ!?」
「さっきからボ-ッとして・・・もしかして・・・」
「いや、ちょっと考え事を・・・」
「でも・・・」
「沖田さん、おなごにそれ以上聞くのはいけませんよ?」
鈴李がフフッと笑って言った。
「あ、ごめんなさい翠珠」
「いや!いいんです!心配してくれて嬉しかったけど・・・」
「けど?」
ここで、言わせるの!?
総司って天然なの!?