幕末を舞う蝶


私達は走ってさっきまでいた甘味処に行った。

だけどそこに鈴李の姿はなくて、ため息をつこうとしたら・・・



「あら?沖田さんに翠珠さん帰って来たんですか?」


「鈴李さん!?」


「はい?なんでそんなに驚いているんですか?」


「え、だってもう帰っちゃったかと・・・」


「あら、私なんて帰ってて欲しかったんですか?」



鈴李は少し自嘲気味に笑って言った。

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