幕末を舞う蝶


鈴李は翠珠に謝って翠珠も鈴李に謝った。


これで一件落着かと思ったのに・・・



「総司!話すから鈴李さんに謝ってください!」


「「へ?」」


「元はといえば私が悪いんですけどね!?
でも、総司も女の子を放ったらかして置くのはダメだと思うんです!!」


「は、はい・・・鈴李すいませんでした」


「これでよーし!!!」



翠珠は満足そうに頷いた。それはそれでいいんですが、何か気に食わない。



「じゃあ翠珠、さっき言おうとしたこと教えて下さいね♪」


「へ・・・」


「だって、謝りましたよ?僕」


「で、でもね?・・・」


「でも?」



僕にだけやらせるなんて狡いですからね。

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