幕末を舞う蝶
ん?何か騒がしい・・・
「だからああ!!ここはどこかって聞いてるんです!」
「はあ?だから、京だって、言ってるだろ!!」
「ああ!この人話にならない!」
騒がしい元はこの人ですか・・・
美人ですね・・・いや、可愛いの方がお似合いでしょうか・・・
って、そんな事どうでもいいでしょ。
「あなた、ちょっと怪しいですねぇ・・・屯所に着いてきてもらえますか?まぁ、問答無用ですが」
「えっ・・・もしかして・・・沖田さん?」
「ん?あなた、私に会ったことありましたっけ?」
「い、いや、なんでもないです!」
会ったことありましたかね?・・・それより、
近くで見ると本当に可愛い・・・それに声まで・・・透き通るような肌に、桃色に染まった頬。大きな目に、小さな顔・・・そして、僕より低い背・・・全部に引き寄せられ・・・
って、僕は今何考えてた!?
「と、とにかく、屯所には来てもらいます」
仕事ですよ。仕事。
✡。:*沖田side完✡。:*