幕末を舞う蝶


私の手を握る総司の手の力が強くなったのが分かった。



「そ・・・なんですか・・・」


「でも!それを変えるために私は未来から来ました。そして、これから亡くなっていく隊士たち皆を救うために・・・」


「それで?それはどうしたらいいのかな?
翠珠くん」


「総司の労咳を治すために総司を私にあずけてもらえませんか?」


「あずける?」


「治療には痛みが伴います・・・熱も出ます・・・隊士の仕事を休ませてあげられませんか!?」


「翠珠くん・・・それは・・・いいぞ」


「そうだな、これからのことを考えると総司の病は治っておいてもらわないと」


「「労咳って治るのか?」」


「総司頑張ってくれよ」



てっきり反対されるものだと思ってた・・・
皆、総司が好きなんだな・・・
愛されてるね総司・・・

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