幕末を舞う蝶
✡。:*桜姫の巫女✡。:*
「ふぁああ・・・」
布団の中にしては寒いけど、
何か、暖かい風が・・・
「よいしょっ・・・」
って、ここどこおおお!!!?!?
[やっと起きましたね・・・全く・・・現世でも寝坊するだなんて・・・]
「あ!あなた・・・前世の私!」
[あ、名前教えてませんでしたね。私は鈴李(スズリ)鈴李とでも呼んでください]
「私と名前似てるね」
[そうですね・・・でも、それより今は私の力をあなたにあげます]
「力?・・・もしかして治癒の術の事?なら、私一人でも大丈夫・・・」
[私も1億人に1人の逸材・・・【桜姫の巫女】です]
「!!どうしてその名前を・・・もしかして、本当に私の前世なの?」
[本当ですよ。信じてくれてなかったんですか?]
「そういう訳じゃ・・・」
[まぁ、いいです。桜姫の巫女は本来なら一つの時代に1人しか生まれません・・・]
「うん。それは知ってるよ」
[私は江戸に、生まれたのです。江戸では殺傷が、多く今のあなたの神社も毎日人で賑わっていました・・・]