ぼくらのせかい


「え、まさか、さっちゃん、」

「………」



ナミちゃんはあわてて私の手を掴み教室を出る。


「ちょ、ナミちゃ…
「屋上でしょこういうときは!さぼるよ!文句は受け付けません!」



強引に屋上まで連れてこられてしまった。
ナミちゃんはふぅ、と息をつくと、
真っ直ぐに私の目を見て


「話して、って言ってもきっと話してくれないだろうから。
でも悪いけど、私はさっちゃんの一番の友だちだと思ってるし、さっちゃんの味方だから、全部聞かせてもらうよ。」


ああ、私の周りはどうしてこんなに、
芯の強い人が多いのかなあ。


それとも、私がふにゃふにゃなだけなのかな。



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