ぼくらのせかい

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あの日、同じようにハチは


私に甘いキスを落として、橋から落ちた。


自ら、落ちたのだ。





何が起きたかわからなかった。

今この手にあった体温が、

ハチが、いない。







気づいたら、病院にいた。
様子を伺っていた大地くんが救急車を呼んでくれて、ハチは一命をとりとめた。

気を失っていた私も病院に運ばれ、
目が覚めたら目の前にはハチのご両親がいた。




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