好きなの
だけど……1か月記念日の前日、杜季から電話がきた。
「明日、どっか行く?」
いつもは冷たいのに、この時の声は優しくて。
私はつい、「行きたい」って言ってしまったの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
記念日当日、私は杜季と10時に待ち合わせをした。
映画を見て、ご飯を食べて、お揃いのストラップを買った。
幸せすぎて、自分がした事も忘れていた。
ただ純粋に、杜季といられることを楽しんでいた。