好きなの




そして今日。




約束の半年......6ヶ月記念日を迎えた。











「万都……話がある」








言いにくそうに、目を背く杜季。






その表情で、私は現実に引き戻される。








あぁ、浮かれていたんだと。



夢を見ていたんだと。










杜季が私を好きになるなんて……












ーーーあるはず、ないのに。










「万都……」











滅多に呼ばない名前を、今日だから呼ぶの?












……最後だから、呼ぶの?










「万都……聞いてほしい」



< 13 / 25 >

この作品をシェア

pagetop