好きなの



「罰ゲーム!罰ゲーム!」


「...…さ、帰ろーぜ」


「あーだめだめ!


……ちゃんとやってもらいまーす♪」



「ま、すぐ告られちゃうでしょ。






ーー"杜季"なら」










私はちょうど職員室に日誌を返し、帰ろうとしていて




教室に鞄を取りに戻ったとき、君の名前が聞こえたんだ。










"杜季"







その名前を聞いて、私はその場から動けなくなった。








嘘……杜季がいるの?






会えるかな……










そうっと教室に近付こうとしたけれど、





教室の扉が開く音が聞こえた瞬間、我に返る。


そのまま、私は走って逃げた。


< 5 / 25 >

この作品をシェア

pagetop